『告白』(湊かなえ)が好きな人の読書 話題作込み
「冷静な語りの奥に潜む悪意を測る読者」
『告白』を手放せない人が惹かれているのは、たぶん複数の要素です。ひとつは、独白の声だけで人物の内側が剥き出しになっていく語りの生々しさ。ひとつは、学校という閉じた場で正義や善意が歪んで機能してしまう不気味さ。そしてもうひとつは、誰を悪と呼べるのかが最後まで定まらない倫理の居心地の悪さ。冷静な文章で語られるほど怖い、という温度差に反応してしまうタイプの読者だと思います。作りの緻密さそのものを味わう志向も強いはずです。
このページの紹介文は、仕掛け・構成・結末に(その存在にも)触れないルールで書かれ、機械検証を通っています。しくみの詳細
次に読む3冊
Amazonへのリンクはアフィリエイト広告(PR)です。リンク先で購入されると当サイトに紹介料が入りますが、本の選定には影響しません。収益について
編集後記
湊かなえさんのデビュー作であり、代表作の一つ。第6回本屋大賞受賞作でもあります。
松たか子さん主演で映画化されたこともあり、タイトルだけでも聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
私は映画の予告編を見て内容が気になり、小説を読みました。登場人物はみんなどこか危うさを抱えているように感じられ、読後も結末についていろいろと考えさせられました。
「イヤミス」というジャンルを広く知らしめた作品の一つでもあり、デビュー作でこれだけ大きな反響を呼んだことにも、今更ながら驚かされます。