『イン・ザ・メガチャーチ』(朝井リョウ)が好きな人の読書 話題作込み
「善意と同調のあいだの居心地の悪さを味わう人」
この本を手に取る人は、人が何かを信じて集まるときに生まれる熱と、その熱の外側に立つ人の居心地の悪さを、両方から眺めたいのだと思います。誰かを断罪して終わらせず、正しさや善意の内側にある自己保存の気配まで書いてしまう筆致に惹かれる。会話や語りの温度は軽やかなのに、読み終えると自分の言動を点検したくなる——そんな居心地の悪さごと物語を味わえる読者が向いています。また、現代の言葉や空気を的確にすくう同時代性への信頼も、この作品を選ぶ動機のひとつでしょう。
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