「ChatGPTに頼めばいいのでは?」
正直な問いです。チャットAIに「ネタバレなしで本をおすすめして」と頼むことはできます。私たちも試しました。
返ってくるのは、たとえばこんな紹介文です——「ラストのどんでん返しは必見。何も知らずに読んでほしい一冊」。結末そのものは伏せられています。でも、仕掛けがあると知った時点で、あなたはもう仕掛けを待ちながら読むことになります。それは帯が読書体験を損なうのと同じ構造です。
チャットAIに悪意はありません。世の中の本の紹介文の大半は宣伝の言葉——つまり帯の言葉——で書かれていて、AIはそれを学んでいるからです。「気をつけて」と頼んでも、その口調は簡単には消えません。
「約束」ではなく「仕組み」で守る
ふみくらも中身はAIです。違いはひとつ——私たちはAIの言葉をそのまま信用していません。すべての提案は、表示される前にサーバー側の機械的な検査を通ります。
- 禁止表現の機械チェック — 「驚き」「予想を裏切る」「衝撃の」といった語だけでなく、「前情報なしで読んでほしい」のような仕掛けの存在を示唆する言い回しも検査で弾きます。
- 口数の均一化 — すべての紹介文は同じ長さ(80〜120字)に揃っているか検査されます。ある本についてだけ口ごもる、という沈黙のヒントすら出しません。
- 語れる範囲の限定 — 紹介文が語ってよいのは、物語の入口・作品の質感・あなたの好みとの相性だけです。
- 実在確認 — 提案は1冊ずつ書誌データベース(楽天ブックス)と照合されます。実在を確認できない本——AIが作り話をした本——は表示されません。
- 検査に落ちたら差し替え — 検査を通らなかった提案は自動的に選び直されます。3冊すべてが検査を通らなければ、結果自体をお出ししません。
ひとことで言えば、チャットAIの「気をつけます」という約束と、検査を通らない言葉は画面に出ないという仕組みの違いです。
それでも完璧は約束できないので、数えて公開します
どんな検査にも漏れはありえます。だから結果ページには「ネタバレを踏んだ」と報告するボタンを置き、報告の件数をここで公開しています。隠すつもりがないことの証明として。
–
提案した冊数
–
ネタバレ報告
報告は結果ID×対象ごとに1回だけ数えます。報告があった場合は表現ルールの見直しに使います。
ふみくらとは
ふみくら(「文庫」のもとになった和語で、書物を納める蔵のこと)は、ネタバレを避けて次に読む本を選びたい人のための、無料の選書サービスです。好きな本3〜5冊から読書の好みを分析し、仕掛け・構成・結末に——その存在にも——触れない紹介文で、次に読む3冊を提案します。書店の帯の対極にあること、それがこのサービスの唯一の思想です。