『容疑者Xの献身』(東野圭吾)が好きな人の読書 話題作込み

「論理の整った美しさと、人の情の重さを同時に求める人」

この作品を好きな人は、論理の緻密さと人の情のどちらか一方では満足しません。数式のように整った思考の美しさと、誰にも見えないところで積み上げられた誰かへの気持ち——その二つが同じ物語の中で釣り合っていることに惹かれているはずです。また、事件を扱いながら語り口は静かで、人物との距離が近すぎず突き放しもしない、あの温度を信頼している。そして何より、作りの丁寧さそのものに敬意を払える読者だと思います。

このページの紹介文は、仕掛け・構成・結末に(その存在にも)触れないルールで書かれ、機械検証を通っています。しくみの詳細

次に読む3冊

Amazonへのリンクはアフィリエイト広告(PR)です。リンク先で購入されると当サイトに紹介料が入りますが、本の選定には影響しません。収益について

『博士の愛した数式』の書影

01

博士の愛した数式

小川洋子 ・ 2003年

記憶が八十分しか続かない元数学者と、家政婦とその息子。数と人の心が同じ言葉で語られる静かな物語で、論理の美しさが情に届く瞬間を味わいたい読者に。三冊のうち最もあたたかい温度です。

文庫単行本

『火車』の書影

02

火車

宮部みゆき ・ 1992年

休職中の刑事が、失踪した一人の女性の来歴を地道にたどっていく。他者の人生を紙の記録から立ち上げていく手つきが緻密で、事件の背後にある生活の重みをじっくり見つめる読み口が近しく響きます。

文庫

『Aではない君と』の書影

03

Aではない君と

薬丸岳 ・ 2015年

息子が事件の当事者となった父親が、社会の手続きと自分の感情の間で立ち止まり続ける物語。誰かのために何をどこまで引き受けられるのかという問いに、正面から重く向き合いたいときに。

文庫

編集後記

『本格ミステリ・ベスト10 2006年版』で1位を獲得した作品。ミステリとして高く評価された作品ですが、トリックだけでなく、物語そのものも十分に楽しめます。

福山雅治さん、堤真一さんらの出演で映画化されており、そちらでご覧になった方も多いのではないでしょうか?

私もその一人で、映画を見た後に小説を読みました。基本的なストーリーラインは同じですが、映画では描き切れなかった細部まで描かれており、原作も読んでよかったと思える一作でした。

この3冊がしっくりこなければ、あなたの好きな本3冊からの診断で、より精密に選べます。

あなたの好きな3冊で診断する

ほかの作品から探す